今回初。●ギセラ・ホラット…スイスのウーリ州出身。クラシックピアノから音楽の世界へ。その後、作曲、創作、即興演奏への欲求が強くなり、ジャズスタンダードや自作曲の演奏に加え、即興音楽を探求、多くのセッションに参加。自身の最初のトリオは、アンディ・ジッツ(b)とマルク・スタンフリ(ds)と。マリア・ガイガー(vln)とのデュオは10年以上。現在、サイモン・アイテン(b)とサミュエル・ビュッティカー(ds)とのギセラ・ホラット・トリオ、ソロ、作家でストーリーテラーのクリスティン・ストックリとのデュオ等で活動。アルバムはソロ、デュオ、トリオで発表。23年はトリオとソロの2作をリリース。彼女の音楽は静けさと躍動感を行き来し、ポップス、ジャズ、即興、ミニマルミュージックの要素を含み、常に物語性を感じる興奮を生み出すため聴衆それぞれにイメージを描かせる余地がある。クラシックのバックグラウンドに加えエリック・サティ、ビル・エヴァンス、エンリコ・ピエラヌンツィ、エスビョルン・スヴェンソン、シルヴィー・クルボアジェ等の影響もあり、絵画的で叙情的な演奏とハーモニーの美しさによりジャズに触れることの少ないリスナーにもアピールしている。