西洋でも東洋でもなく、国や我を捨てた、音と演奏。大友良英との共作等でも知られる歌手さがゆきと、ベルリン在住のトルコ人チェリスト、アニル・エラスランとの初来日ツアー時のライヴを収めたアルバム『Shadows』が完成。さがゆきは10代からジャズシンガーとしてステージに立ち、その自在な感性と歌声を「上を向いて歩こう」で知られる作曲家・中村八大に認められた。言葉のない「声」を楽器として完全即興を歌う稀有なアーティストとしても国際的に知られ、フランスの「ジャズ・イン・ジャパンⅥ」、オランダの「メシアン記念音楽祭」、インドの「ジャズ・ヤトラー音楽祭」等に招待された。09年には高橋悠治作曲「眼の夢」初演を行う等、様々な現代アートの先端でも活躍中。アニル・エラスランは81年トルコ生まれ。フランスのストラスブール国立音楽院で学んだチェリスト、作曲家、そして写真家。クラシック、現代音楽、ジャズ、即興音楽と世界各地で多様なアーティストとコラボレーションを重ね、数々の賞を受賞。17年に2人はベルリンで共演し、その評判がきっかけで18年に初来日ツアーが敢行されライヴ録音を行ったのが『Shadows』。基本的にインプロヴィゼーションでありながら、全体として組曲のように一つの流れとなっており、 静かに熱を帯びた2人の演奏が堪能できる。
19:30開場 20:00開演
前売3800円(当日4300円)(+飲物代500円)
さがゆき(vo, voice, g) Anil Eraslan アニル・エラスラン(vc) guest:吉田野乃子(as, ss) →くう予約 共催:NMA