『泉邦宏とは1990年代後半、ドイツのメールスジャズフェスティバルの会場で出会った。ぶらりと訪れていただけの僕だったが、渋さ知らズの不破大輔がかけあってくれ、エキシビションライブの場を作ってもらえたので、一応、フリージャズの聖地・メールスでの演奏経験ができた思い出がある。その時の渋さ知らズは圧巻のパフォーマンスでメールスを大いに沸かせていた。泉はその渋さ知らズの”突撃隊”みたいな存在で、「根拠はないけど説得力はある男だな」と驚いた覚えがある。しかし、後にDUOでやることになろうとは夢にも思わなかった。その後、縁あって日本で一緒にやることになった時に判明したのだが、泉は泉で、僕がてっきりドイツ在住でメールスに遊びに来てたと思ってたらしい。とにかく譜面を読むと固まるし、コードもテンションが付くと固まるし、カワイイ女の子が見てると固まるし、DUOで一体何をやればよいのかと思ったけど、譜面を読めなくても、コードを知らなくても、耳で覚えた曲ならなんでも吹けてしまうので、色んな意味で学ばされることの多いDUOだった。ちょうど日本に戻ってきていた沖至さん、渋さ知らズで暴れていた関根真理ちゃんに加わってもらっての初レコーディングは忘れもしない2001年9月11日、レコーディングが終わって今日は良い日だったと乾杯して帰宅すると、ニューヨークが大変なことになっていた。その後、泉が2010年、僕が2011年に東京を離れるまでの数年間、もしかすると、このDUOが僕にとって一番演奏回数の多かったギグかもしれない。一緒にやらなくなって(やれなくなって)から早や7~8年、久しぶりの再会を北海道ツアーという形でできることを楽しみにしています。この場にいらしてくださった皆さんに感謝します。楽しんでください。』立花泰彦
19:30開場 20:00開演
予約2500円(当日3000円)(+飲物代500円)