2025. 11.16 Sun (日) 昼・夜

デュオ10作目『Ki 樹』リリースツアー ~ 田村夏樹・藤井郷子のデュオまつり ~

田村夏樹、藤井郷子がデュオとしては10作目となる新譜『Ki 樹』は穏やかにして大胆な挑戦。静寂の中で描き出される音楽、音楽から導き出される豊かな静寂。一つ一つの音の粒、減衰していく響き、微細な変化にまで美しさが宿る、驚きに満ちる8編を収録。「とても強く、深い感情を感じた。これまで経験したことのない感覚」と藤井が振り返った。田村曰く「テーマは澄み切った空気の中で凛と佇む樹のイメージ」。この新作を携え、北海道在住のミュージシャンたちと共演する。田村と藤井は、日本の即興音楽・ジャズ・シーンを代表するアーティスト。それぞれ独自のスタイルを持ちながらも、長年にわたり共演を重ね、国際的にも高い評価を得ている。二人の音楽の特徴は即興と作曲の素晴らしき融合。田村の瞬間的な音の飛翔と、藤井の構築的かつ大胆な展開が互いを刺激し合う。静と動のコントラストが美しく、ごく小さな音から爆発的なクライマックスまで、劇的なダイナミクスを描く。日本国内だけでなく、欧米の即興音楽シーンとも深く関わり、世界中で公演・録音を重ねている。二人の音楽は「ジャズ」、「即興」、「現代音楽」の境界を越え、常に新しい響きを探求し続けている。●たむら なつき…トランペッター。伝統的なジャズの要素に基づきながら、徹底した音色探求と拡張奏法を駆使する。弱音からノイズ的サウンドまで幅広い音域を表現し、即興演奏における鋭い瞬発力と繊細さを兼ね備える。ソロ演奏、アンサンブル、国際的なフリージャズ・即興音楽シーンでの共演多数。●ふじい さとこ…ピアニスト、作曲家。即興性と構築性を融合させた独自の作曲・演奏スタイルを持つ。美しい旋律や和声を基盤にしながらも、ダイナミックで予測不能な展開を作り出す。ソロからオーケストラ的編成まで幅広く活動。藤井郷子オーケストラ、ニューヨークを拠点にしたプロジェクトなど、多国籍の多くの音楽家と共演。

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