ジェフリー・バー...クラシックのコントラバス奏者の両親の下、幼少期から音楽教育を受ける。大学入学前にマーク・レヴィン(pf)、ドナルド・ベイリー(ds)、ヴィンス・ウォレス(ts)とも共演した。カリフォルニア高校オールスターズのメンバーとして日本でも演奏し、モントレージャズフェスティヴァルではディジー・ガレスピー(tp)と共演。その後、ウィリアムパターソン大学のエリートジャズプログラムに進み、「ダウンビート」誌の毎年恒例のジャズコンペティションでBest College Small Group賞を獲得。97年、同大のジャズプログラムのディレクター、ルーファス・リード(b)は、ブルーノートレコードのブルース・ランドヴァル社長をジェフリーの最後のリサイタルに招待。そしてジェフリーはランドヴァルにリードとアダム・ナシュバウム(ds)、プロデューサーのボブ・ベルデンのいるレコーディングスタジオへ呼ばれた。ジェフリーはニューヨークに移り、ブルーノート、55バー、スモールズ等の有名店で演奏を始めた(同時期にこの街でデビュー前のノラ・ジョーンズ(vo)も活動していた)。現在、カリフォルニア州オークランド在住。02年、アリ・ホーニグ(ds)が参加した初のリーダーアルバム『Bright Blue』を発表。自作曲に加え、セロニアス・モンク(pf)や映画『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』の曲も演奏している。
ノイズサックスの吉田野乃子と、ジャズピアノの本山禎朗による、87年生まれの同い年デュオ。吉田は渡米前に数ヶ月、北大ジャズ研に在籍していたことがあり、新入生バンドで偶然本山と同じバンドになった時からの付き合い(当時18歳)。現在5人組のエレクトリックジャズロックバンド“Cubic Zero 立方体・零”で共に活動中だが、デュオライヴでは本山はキーボードではなくピアノを演奏する。本山は普段はあまりやらないフリージャズ、完全即興も演奏し、吉田は意外にも綺麗なメロディー、真面目なソロなどを披露する。それぞれのオリジナル曲など、次の展開が予想できたりできなかったりする変則デュオ。20年、1stアルバム『Waltz For Polly』をリリース。21年、東京・八王子で開催された『ライス パワー ジャム・ハ!』に出演。
ももせ まり...ピアニスト、作曲家。「せわしない日々を生きる人のための、心を癒すヒーリング・ジャズ・ピアノ」をテーマに、心に響く美しいメロディを大切に、季節の移ろいや空の表情をドラマチックに描いたオリジナル曲を作る。神奈川県厚木市出身。2歳よりピアノを始め、桐朋学園大学音楽学部入学後より全国各地で演奏活動を行い、クリス・ハートの伴奏でNHK「SONGS」等に出演。13年にソロプロジェクト始動。作・編曲全てを手がけ、これまでに自身の作品として11枚のCDをリリースし、毎年ツアーを行う。活動はピアノソロからジャズトリオ、名古屋フィルハーモニー交響楽団や神奈川フィルハーモニー管弦楽団のメンバーとの室内編成等様々なスタイルで行う。20年10月、日経モーニングプラスFT(BSテレ東) エンディングテーマに「雲をぬけたら」(アルバム『Across the sky』より)が採用され放送中。より多く人の心に寄り添い、音楽の持つ力で今を生きる人々の心の癒しとなる場所を作るべく音楽活動を行っている。町田市「ピアノ・カフェ・ショパン」レギュラー出演中。ライヴ、TV、ラジオ、CDでの共演は、May・J、Koji吉ダンスウィングオーケストラ、Minako“mooki”Obata、成底ゆう子、宮崎隆睦、jaja、style-3!、北野里沙、他。
えのもと しゅういち...52年(昭和27年)、東京都品川区生まれ。70年、早稲田大学入学とともに、HIGH-SOCIETY ORCHESTRAに入団し、テナーサックスとフルートを手掛け、演奏技法と西洋音楽理論を習得した。以降40数年に亘って国内有数のジャズオーケストラ、コンボに参加しつつ、自己のカルテットを主宰、ライヴハウスでの演奏、国内外へのコンサートツアー、多くのレコーディング等に携わる。自己のアルバムや参加作多数(渡辺文男、小津昌彦、森山威男、板橋文夫、清水くるみ他)。15年、ニューヨーク・ブルックリンで録音されたトム・ピアソン・オーケストラのCD『The Last Works』に参加。